
認定クラウン制度とは?
日本近視治療協会では、利益の追求ではなく治療の質を最優先に考え、患者様が安心して受診できる医療機関に「認定クラウン」を授与しています。
この認定クラウンを取得した施設は、対象の治療領域についての確かな知識と技術を備え、患者様に寄り添いながら患者様の視力を取り戻すことに真摯に向き合い、誠実な医療を提供していることを保証します。
よって利益の追求を優先し、医療の本質から逸脱していると判断される施設については、本制度の対象から除外いたします。
「クラウン」ってなに?
クラウン(CROWN)は、王冠や栄誉のしるしを意味する言葉です。
日本近視治療協会では、医療の質と誠実さを兼ね備えた信頼できる眼科に、この「クラウン」を認定マークとして授与しています。
クラウンには、治療の分野ごとに「シルバー」と「ゴールド」の2段階があり、「子供の近視」「レーザー屈折矯正手術」「ICL」の3つの領域において、専門的な治療体制・実績・設備など、協会が定めた医学的・運営的な基準を満たした施設だけが取得できます。
このクラウンは、確かな実績と患者様への真摯な姿勢を持つ医療機関であることの証です。
- シルバークラウン
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子供の近視 -
レーザー
屈折矯正手術 -
ICL
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- ゴールドクラウン
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子供の近視 -
レーザー
屈折矯正手術 -
ICL
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認定クラウン更新制度
継続こそが、本当の信頼の証
認定クラウンは一度取得すれば終わりではなく、毎年の更新審査を通過して初めて維持できる制度です。
年に1回、世話人会により認定基準を満たしているかが審査され、条件を満たさないと判断された場合には、取得済みのクラウンは取り消されます。
また、施設が基準に満たないことや基準に反する行為を行っていることが明らかになった場合は、クラウンの認定継続について協議されます。この場合、クラウンの取り消しには世話人全員の賛成が必要であり、制度の公平性と厳正さが保たれています。
だからこそ、クラウンを「取り続ける」ことこそが、本当の信頼の証です。

認定クラウンの種類と審査基準
認定クラウンを取得するためには、医療機関としての体制や姿勢を評価する「施設基準」と、各治療領域における医療の質や取り組みを評価する「医学基準」の両方を満たしている必要があります。
この2つの観点から審査を行うことで、信頼できる体制と、確かな治療内容の両面を備えた医療機関であることを認定しています。
子供の近視
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- シルバークラウン
- 近視の進行をしっかりと見守り、適切な治療と説明を行っている眼科に与えられる認定です。
この認定を受けた眼科は、厚生労働省が認可した低濃度アトロピン点眼薬を使用し、近視進行の抑制に取り組んでいます。
さらに、3ヶ月ごとに定期的な通院と眼軸長(眼の奥行きの長さ)の測定を行い、お子様の眼の状態を継続的にチェックするので、長期的な視力の維持に向けて、信頼できるサポート体制が整っています。
「どこで診てもらえばいいか分からない…」というご家庭にとって、子供の近視シルバークラウンは安心の目印です。 -
- ゴールドクラウン
- シルバークラウンの条件に加え、近視の進行をしっかり管理し、さらに一歩進んだ専門的なケアを提供している眼科に与えられる認定です。
この認定を受けた眼科では、低濃度アトロピン点眼薬に加えて、オルソケラトロジー(夜間装用コンタクトレンズ)を処方し、近視進行の抑制に取り組んでいます。
また、お子様の近視の進行状態を「眼軸長の変化グラフ」で見える化し、経過や治療効果を一緒に確認できる体制が整っています。
近視は“早期の対策”と“継続的な管理”がとても重要です。
お子様の大切な視力を守るための確かなサポートが受けたい方にとって「ここで治療したい」と思える確かな証、それが子供の近視ゴールドクラウンです。
レーザー屈折矯正手術
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- シルバークラウン
- 調節麻痺検査(※)や複数回の術前検査など、慎重で丁寧な準備を行い、安全性を重視した眼科に与えられる認定です。
この認定を受けた眼科では、厚生労働省が認可したレーザー機器を使い、日本眼科学会のガイドラインに沿った適切な手術を行っています。
また、手術前には眼の状態を詳しく調べるために複数回にわたる検査が日にちを空けて行われ、安全で正確な手術のために欠かせない調節麻痺検査をしっかり行います。
術後のケアとして、ドライアイへの対応や、リスクについての丁寧な説明も行われており、治療の前も後も、安心して通える仕組みが整っています。
「どこなら安心して手術を受けられるのか分からない…」という方にとって、信頼できる眼科を選ぶためにレーザー屈折矯正手術シルバークラウンは安心の目印です。
※調節麻痺検査とは、眼のピント調節機能を一時的に止め、「本当に必要な度数(真の屈折状態)」を測定する検査です。 -
- ゴールドクラウン
- シルバークラウンの条件に加え、豊富な実績と高度な対応力を持つ眼科に与えられる認定です。
この認定を受けた眼科では、これまでに施設全体で年間100眼以上のレーザー屈折矯正手術を行ってきた実績があり、さまざまな症例に対応してきた経験があります。
さらに、ウェーブフロントガイデッド レーシックやトポガイドレーシックなどの、患者様の状態に応じて行うカスタムレーシックや、レーシックの欠点を補って開発されたSMILE手術といった他の近視手術にも対応できる技術力を備えており、患者様一人ひとりに最も合った治療を選ぶことができます。
また、万が一の合併症にも対応できる経験と体制が整っており、術後のトラブルにも的確に対応できるのが大きな安心ポイントです。
「初めての目の手術で不安…」「どこを選べば安心なのか分からない」という方は、技術・実績・アフターケアのすべてがそろっているのがレーザー屈折矯正手術ゴールドクラウンです。
ICL
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- シルバークラウン
- 安全性と信頼性の高いICL手術を行っている眼科に与えられる認定です。
この認定を受けた眼科では、スターサージカル株式会社から認定を受けたICL認定医(もしくはICLインストラクターまたはエキスパートインストラクター)が常勤し、手術を執刀します。
また、手術前にはレンズを安全に挿入でいるスペース(ACD:前房深度)があるかどうかをきちんと測定し、眼の状態を詳しく検査します。
術前検査も1回で済ませるのではなく、調節麻痺検査を含め日を分けて2回以上実施し、患者様にとって安全で最適な治療を提供します。
リスクや注意点についても事前に丁寧に説明されているため、「ちゃんと知ってから決めたい」という方にとって、ICLシルバークラウンは安心して相談できる眼科の目印です。 -
- ゴールドクラウン
- シルバークラウンの条件に加え、ICL手術に関してより高度な専門性と豊富な実績を備えた眼科に与えられる認定です。
この認定を受けた眼科では、スターサージカル社から認定された上位資格(ICLインストラクターまたはエキスパートインストラクター)を持つ医師が執刀するか、施設全体で年間300件以上の手術実績があるなど、ICLに精通した体制が整っています。
手術の成功に大きく関わるICLレンズのサイズ決定にも、より精密な「前眼部OCT」を使用し、安全性を高めています。
さらに、レンズの摘出や入れ替え、トーリック(乱視矯正用)ICLの回転修正など、万が一の合併症への対応経験も十分に備えているため、手術後の不安にも的確に対応できるのが特徴です。
「経験豊富な医師のもとで、安心して手術を受けたい」そんな想いに応える、信頼と実績の証がICLゴールドクラウンです。
認定クラウンを取得している眼科へ
受診するメリット
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納得して選ぶための対面カウンセリング
(レーザー屈折矯正手術・ICL)認定クラウンを取得した眼科では、手術を決定する前に、医師または有識者による対面でのカウンセリングが行われます。
患者様の眼の状態やライフスタイルを丁寧に確認したうえで、最も適した屈折矯正手術の選択肢を提案します。 -
わかりやすい料金体系
認定クラウンを取得した眼科では、過剰な宣伝や不透明な料金設定を行いません。シンプルでわかりやすい料金体系を適正価格で提示します。
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治療・術後のフォロー体制が明確
認定クラウンを取得した眼科では、初回カウンセリングから治療・術後の経過観察まで、一貫した患者様へのサポート体制を確立しています。長期的な高いQOV(クオリティー・オブ・ビジョン)の維持を安心してお任せいただける環境を整えています。
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相談しやすい窓口
認定クラウンを取得した眼科では、治療を始める前の不安や疑問にしっかり向き合えるように相談しやすい窓口を設け、患者様が納得して治療を受けられる体制を整えています。
日本近視治療協会の認定クラウンを取得する3つのメリット
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1
信頼の証として、患者様に選ばれる医療機関へ - 認定クラウン(シルバー・ゴールド)は、協会が定めた厳格な基準を満たした医療機関だけに与えられる称号です。
「信頼できる医療機関で治療を受けたい」とお考えの患者様にとって、認定クラウン取得施設は、治療の安全性・説明の丁寧さ・医師の資格や検査体制など、「安心できる治療が受けられる場所」として、患者様に選ばれる確かな目印になります。
また、クラウンの等級(シルバー/ゴールド)によって、他院との差別化やブランディングにも繋がります。

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2
治療の質を高める情報共有・共同研究に参加できる - 認定クラウン取得施設には、最新の近視治療に関する情報や技術動向、エビデンスの共有が行われます。
将来的には認定施設による多施設共同研究を推進し、近視治療全体の科学的根拠(エビデンス)の構築にも繋げていきます。
また、協会としての研究成果を学会で発表することで、近視治療の最新情報を発信し、より安全で効果的な治療の普及に貢献していきます。

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3
近視治療業界全体の信頼性の向上と社会的意義への参画 - この認定クラウン制度を通じて、治療についての正しい情報を世の中に届けるための「信頼の仕組みづくり」を共に担っていただきます。
認定クラウンを取得する施設が増えることで、質の高い近視治療を提供する眼科が可視化され、誤情報や不適切な診療から患者様を守る力になります。
患者様目線で選ばれる医療の基準を確立し、社会的信頼を高める取り組みに参画できることも大きな意義です。

- 信頼される施設であり続けるために
- 認定クラウンの取得は、単なる称号ではなく、誠実な医療を届け続ける姿勢の証明です。
継続審査によって信頼性が保たれる制度だからこそ、認定マークが持つ意味はより大きく、患者様に響きます。

認定クラウン審査項目
子供の近視
施設基準
1:明確な料金体系 2:治療のフォロー計画 3:相談体制の充実
医学基準

シルバークラウン

- ● 厚労省認可の低濃度アトロピン処方が可能であること
- ● 近視の発症メカニズムと眼軸長について、患者様向け資料などを準備してわかりやすく説明していること
- ● 眼軸長を測定していること
- ● 3ヶ月ごとの定期的な経過観察を行なっていること
- ● リスク(合併症・デメリット)の説明を十分に行なっていること

ゴールドクラウン

- ● オルソケラトロジーガイドラインを遵守し、オルソケラトロジー治療行なっていること
- ● 強度近視のリスクについて、患者様向け資料を準備してわかりやすく説明していること
- ● 眼軸長のグラフを作成し、患者様に説明が行われていること
レーザー屈折矯正手術
施設基準
1:カウンセリングの実施 2:明確な料金体系 3:治療のフォロー計画 4:相談体制の充実
医学基準

シルバークラウン

- ● 屈折矯正手術ガイドラインを遵守し、レーシック手術を行なっていること
- ● 厚労省認可のレーザー器械を用いて手術を行なっていること
- ● 術前検査(適応検査を含め、自覚屈折を確認する検査)を別日に2回以上行っていること(同じ日に適応検査と術前検査を実施している場合は、1回の術前検査とみなし認められない)
- ● 術前に角膜トポグラフィーおよび前眼部OCTを用いたスクリーニングを行っていること
- ● ドライアイの治療(点眼治療・涙点プラグ治療)が可能であること
- ● リスク(合併症・デメリット)の説明を十分に行なっていること

ゴールドクラウン

- ● 施設全体で年間100眼以上の症例数があること
- ● ウェーブフロントガイデッド レーシック、トポガイドレーシック、SMILEのいずれかの手術への対応が可能であること
- ● 合併症への対応実績(フラップ整復、フラップ下洗浄、上皮迷入除去)が施設全体で通算5例以上あること
子供の近視
施設基準
1:カウンセリングの実施 2:明確な料金体系 3:治療のフォロー計画 4:相談体制の充実
医学基準

シルバークラウン

- ● 屈折矯正手術ガイドラインを遵守し、ICL手術を行っていること
- ● スターサージカル株式会社から認定された常勤のICL認定医以上の資格を有する医師が執刀していること
- ● 術前に調節麻痺検査(サイプレジンもしくはミドリンP)を行っていること
- ● 術前検査(適応検査を含め、自覚屈折を確認する検査)を別日に2回以上行っていること(同じ日に適応検査と術前検査を実施している場合は、1回の術前検査とみなし認められない)
- ● 術前に角膜トポグラフィーもしくは前眼部OCT検査を行っていること
- ● リスク(合併症・デメリット)の説明を十分に行なっていること

ゴールドクラウン

- ● 常勤のICLインストラクターもしくはエキスパートインストラクターが手術を執刀もしくは施設全体で年間300件以上の症例数があること
- ● 前眼部OCT検査でサイズ決定が可能であること
- ● 以下全ての合併症対応経験があること
(1)摘出または入れ替えの経験が施設全体で通算5例以上
(2)トーリックICLの回転の修正手術が施設全体で通算5例以上